穴守ソウ(ダム穴)『きみと見た世界が、』:恋愛する人たちを馬鹿にしていた女性とアンドロイドとのラブストーリー
今回紹介する1巻完結のマンガは、穴守ソウ(ダム穴)先生の『きみと見た世界が、』です。
- 恋愛する人たちを馬鹿にしていた女性とアンドロイドとのラブストーリー
- 全部で72ページしかないため、サクッと読むことが可能
- 『きみと見た世界が、』を読むならこちら »
概要
『きみと見た世界が、』は、恋愛する人たちを馬鹿にしていた女性とアンドロイドとのラブストーリーを描いた作品です。
そして、祥伝社の読切デジタル誌『FEEL FREE vol.1』に掲載され、後に単体で配信されました。
また、ページ数は、72ページです。
あらすじ
彼氏いない歴=年齢の図書館事務員である美和綾華(以下、アヤカ)は、「人は自分の思い通りにはならないし、自分が愛した分だけ愛し返してくれるとは限らない」、「本は私を私をどんな世界にだって連れていってくれる」から、自分には恋愛は要らないと思っていた。
また、この社会には今、愛玩・お料理・お掃除・お手伝いなどのアンドロイドが当たり前に普及しているが、自分の人生には本があればいいから、アンドロイドなんてものは無縁だと思っていた。
ある日の仕事帰りにアヤカは、自宅のマンションのごみ捨て場に恋愛用アンドロイドが不法投棄されているのを見つけ、起動して持ち主を聞き出してからマンションの管理人に引き渡そうと考え、自宅に持って帰った。
しかし、持ち主の所有者の情報は消されており、意図せず自分を所有者として登録してしまった。
感想(少しネタバレあり)
恋愛は要らないと思い、恋愛する人たちを馬鹿にしていたアヤカが、恋愛用アンドロイドのタマと一緒に生活を送るうちに次第に心惹かれていく様子が良かったです。
特に、アヤカが、タマが人間でないことを自覚して悲しくなる描写が良かったです。
また、ページ数が72ページしかないので、サクッと読むことができます。
そのため、サッと読みたい人に向いていると思います。
しかし、最後の展開が駆け足ぎみだったのが気になりました。
そして、タマがなぜ捨てられたのか、アヤカが拾う前は誰が所有していたのかが明かされなかったのも気になりました。
不満点もありましたが、総合的には良い作品だったので、恋愛物が好きな人に『きみと見た世界が、』を読んでみてほしいです。
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