野原広子『今朝もあの子の夢を見た』:離婚後に我が子に会えない人を描いたフィクションの作品
今回紹介する1巻完結のマンガは、野原広子先生の『今朝もあの子の夢を見た』です。
- 離婚後に我が子に会えない人を描いたフィクションの作品
- 「よみタイ」に2022年1月から10月まで連載された
- 連載版を加筆修正した18話と新たに描き下ろした3話の全21話
- 『今朝もあの子の夢を見た』を読むならこちら
概要
『今朝もあの子の夢を見た』は、離婚後に我が子に会えない人を描いたフィクションの作品で、集英社ノンフィクション編集部公式サイト「よみタイ」に2022年1月から10月まで連載されました。
そして、この作品は、野原広子先生の友人らから明かされた「子どもに会えなくてつらい」という告白がきっかけとなって生まれました。
また、単行本に収録されているのは、連載版を加筆修正した18話と新たに描き下ろした3話の全21話です。
あらすじ
一人暮らしをしているバツイチ男の山本タカシ(42)は、コーヒーを淹れ、簡単な朝食をとり、洗濯をして仕事先のスーパーへ出勤する。
そして、勤務先のスーパーでは、事務に新人女性の鈴木真美(30)が配属され、彼女の歓迎会が開かれた
しかし、その歓迎会で職場の同僚に、タカシは離婚について色々聞かれて困惑してしまう。
感想(少しネタバレあり)
『妻が口をきいてくれません』のように元夫と元妻の両方にスポットが当たると思っていましたが、元妻の視点や考えは1話分しか描かれませんでした。
そして、元妻の視点が1話分しか描かれなかったため、元夫のタカシに全く非がないわけではありませんが、元妻の方に良い印象を抱くことができませんでした。
また、最後の4話で、タカシの娘さくらの視点や考えが描かれており、離婚した夫婦の子どもの苦しみや悲しみが現れていました。
夫と妻にその気はなくとも、離婚すると子どもが1番の被害者になってしまうのだと思いました。
ただ、作中の問題が解決せず、スッキリしない終わり方だったのが残念でした。
現実の離婚ならば解決が難しい問題ですが、あくまでフィクションなので、ハッピーエンドでもバッドエンドでもよいので何かしらの決着がついてほしかったです。
終わり方について指摘しましたが、絵柄に抵抗がなければ、『今朝もあの子の夢を見た』を多くの人に一度は読んでほしいと思いました。
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