坂田靖子『時間を我等に』:坂田靖子の作品集

2024年5月2日

今回紹介する1巻完結のマンガは、坂田靖子先生の『時間を我等に』です。

概要

『時間を我等に』は、1989年に早川書房から刊行された作品集です。

そして、表題作の「時間を我等に」シリーズ、「怪談」、「やわらかい機械」シリーズをまとめられています。

また、1995年に文庫版が刊行されました。

収録作品

時間を我等に

「時間を我等に」は、時間にまつわるさまざまなエピソードをつづっています。

そして、収録作品は以下のようです。

Vol.1	秋探し
Vol.2	アフリカの印象
Vol.3	羅生門 羅生門 節分篇
Vol.4	ノスタルジー
Vol.5-1	絵でみるひとびとのくらし
Vol.5-2	閑話休題
Vol.5-3	Tシャツの店
Vol.6	春雨

怪談

「怪談」は、小泉八雲の『怪談』を魅力ゆたかにアレンジしています。

その1	MUJINA
その2	YUKIONNA
その3	MIMI-NASHI HŌICHI

やわらかい機械

「やわらかい機械」は、機械と生物との不思議な関係を描いています。

1	シリンダーの森
2	預言者
3	水道完備 ・工事中 ・ケチャップ ・蛇口の家 ・遺跡 ・計画 ・卵屋 ・断水 ・スイカ
4	定食製造機 フィメール
5	ポポンガ・アイランド
6	賢者の石

感想(少しネタバレあり)

独自の世界観のマンガだと思いました。

そして、ほとんどの話が独立した短編集となっているので、独自の世界観でも飽きずに読むことができました。

また、気持ち悪い描写やグロい描写がなく、柔らかな絵柄なので、読んでいて嫌な気持ちになることはありません。

絵柄が嫌いでなければ、1度読んでみてほしいです。

試し読みと購入

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